冬の太陽はこんな南から上がる。光溢れる麓の平地から上がってくると、まだ薄暗い我が庭がかわいそうになる。

それでも太陽は右側の建物を越してさーっと芝生に光を降り注ぐ。

でも、バラ園1号地に陽が差すのはたった小一時間。右の隅なんて15分くらいだ。お日様は南側にある3階建ての弟の家の影に入ってしまう。夏の太陽ならこの屋根を越せるのに冬の太陽にはパワーがない。
低い日陰の場所なのに良く咲いてくれてありがたいと思わなくちゃ。
1号地は例年通り馬糞をたっぷりと入れた。馬糞と牛糞の違いって塩分だけだと思っていたら、袋に「牛より馬のほうが咀嚼が荒いので栄養分が残っている」と書いてあった。
1号地にはヴィオラを植えるのだが、春に蒔いたシナワスレナグサの種がこぼれてこんなにしっかりとした株になっていた。

ここは雑草取りがし難いので、どうせ草が生えるならシナワスレナグサに育ってもらおうと種を蒔いたのだが、今年も蒔こうかしら。
左側はウィンチェスター・キャシドラルとのコラボが美しかったクレマチス、パーンボーン・ピンク。インテグフォリア系で今年は何本も茎が立ったのでもっと切ってしまっても良いのだけれど、本格的に剪定するのは春にした。庭中のクレマチスの茎に立派な芽がたくさんついていて、来年は楽しみだ。
ヴィオラの花柄を全部摘み、伸びすぎたところは切り戻して、その上に落ち葉をばさばさと入れた。
馬糞をほとんど入れないで落ち葉主体にするトレリス際バラ園は醗酵のために米糠を蒔き、ヨウリンをパラパラと蒔いた。燐は多すぎてはいけないので少しにしておいた。
PH調整のためには牡蠣ガラ石灰を蒔いた。これで落ち葉の外側の蝋も溶けるらしい。今回Jマートで見つけた牡蠣ガラ石灰は粉のように細かくて吸収されやすい感じだ。そしてまた落ち葉を入れた。
結構めんどうくさいけれど、溢れるほど落ちる落ち葉を利用したほうが気分が良いから。
そうそう、ヒノキの周りに球根を植えていたら、水仙の芽が芝生から出ているのに気がついた。

あっちにもこっちにも。

山の季節ではバラが咲くのは6月下旬になる。その前のゴールデンウィークの頃には仙がパーッと咲く。このヒノキの周りはラッパ水仙が。トレリス際のバラ園ではピピットが。石垣のバラ園ではマウント・フットが。南側では日本水仙が。そして植えっぱなしの大量のチューリップも咲く。今から待ちどうしい。
私のローズ・ガーデンは[バラの咲く庭]から[バラも咲く庭]になりつつある。それで良いと思っている。

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